The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Acer ginnala
カラコギカエデ
Amur Maple
種子：種子の処理方法についての報告はいろいろあるが、これは種子を播く時の種子の状態によるところが大きい。新鮮な種子は直接播いてもよろしい。翌春発芽するだろう。３カ月間の低温層積も満足をもたらすだろう。もし種子が極端に乾いてしまったなら、１から２カ月間の暖温／３から４カ月間の低温、あるいは軽く硬実処理（scarification）を、３から４カ月間の低温処理に続けて行うことは、よい発芽に必要な要件を満たすことになる。
挿し木：この種がもつ適応性と個体数の多さのために、相当の研究が企画されてきた。緑枝挿し、６月、1000から5000ppmのIBA溶液、ピート：パーライト、ミストで容易に発根した（90％）。その際、組織が老化するほど発根力は明らかに低下した。筆者は、このことが、この種と'Compactum'についていえることを見いだした。
３から６年生の植物を使って、温室内で促成した苗条（２から３インチの長さ）、8000ppmIBA粉末、砂、密閉、１月挿しで、３から４週間後に90％発根した。この促成法はAcer palmatumやAcer triflorumで効果があり、珍しかったり、発根が困難である植物に対しての１方法といえるが、営利的には、おそらく大きなメリットは無いだろう。
６月末（ミシガン）、8000ppmIBA粉末、ミスト、75ﾟF底面暖房で86％発根した。これより、２週間および４週間早く採った挿し穂は、それぞれ45％と35％の発根率であった。
'Durand Dwarf'と'Compactum'は、上述の方法論に従って発根可能である。
７月の発根の後、この種と'Compactum'は、肥料を与えて、普通の光線下に置くことで、爆発的な生長に導くことができる。