The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Acer platanoides
ノルウェーカエデ
Norway Maple
種子：ほとんどのカエデよりも熟すのが遅い。筆者らが行ったカットテストに基づけば、ほとんどの種子が健全であると思われる。秋播きでも、３から４カ月間の低温層積でも、休眠打破には十分であろう。
挿し木：３インチ長、２節、６月中旬（ミシガン）、8000ppmIBA粉末、ミスト、75ﾟF底面暖房で85％発根した。同じ研究者[PIPPS31:507-511(1981)]が、７月初旬から中旬にかけての挿し穂で80％発根したと報告している。２週間早く、あるいは２週間遅く採取された挿し穂は、各々 5％と25％の発根率であった。このことはタイミングが重要であることを指し示している。面白いことに、PIPPSの40の論文のうち、１つだけが挿し木繁殖を取り扱っている。幾つかの古い文献は、若い木からの挿し穂はオーキシンで処理したときに、50％発根したと示している。60年生の樹木からの挿し穂の発根率は１％以下であった。
組織培養：'Crimson Sentry'、'Crimson King'、その他について組織培養が成功している。筆者らは、秋定植に備えて硬化しているところの植物体を見てきた。ある研究では、茎からの外植体はカルスを形成したが、苗条の生育については言及がなかった[Plant Physilo.63(5):Abst.758(1979)]。