The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Aesculus
トチノキ属
Buckeye,Horsechestnut
樹木と灌木のグループで、大きな複雑な手の平状の葉、白色からほぼ赤色の見事な果実が特徴で、果実は晩夏から秋にかけて裂開し、てらてらする豊富な褐色の種子を露出する。種子は地面から集めることができるし、無傷の果実を褐色になったときに集めて乾燥室で裂開させたものから集めることもできる。 A.pavia、A.parviflora、また A.sylvaticaといった灌木状の種については、後のやり方がよい。いつも、種子採取者とリス達との競争に思える。ほとんどはリス達が勝つのであるが。ほとんどの種の種子は、脂肪と脂質が重なっており、採取後すぐに変質する。暖かい室内で乾燥を許した種子は、短時間で乾燥していることを示すうねやしわを示し、呼吸がことのほか速くなっていく。高湿度で低温（34〜35ﾟF）で貯蔵された種子は、約12カ月程、発芽力が延長する。期間によって発芽率は85％から65％に低下する。種子は調整あるいは低温層積処理の後、できるだけ早く播くべきである。種子にはその径の倍の覆土をすべきである。一つの種の中でも種子の大きさはまちまちなので、均一な実生苗を生産するために、種子を大きさ（重さ）で段階別にしている生産者もいる。参照、McMillan Browse.Plantsman 4(3):150-164(1982).