The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Aesculus parviflora
Bottlebrush Buckeye
種子：前処理は必要なく、播種すれば発芽するだろう。一般に、限られた草丈の生長（１から２インチ）で、大きく根が発達する。年長の筆者は温室内の平箱で A.parviflora を栽培したが、灌水のし過ぎと、その後の”rot（腐敗病）”で、そのほとんどをなくした。根系が発達する空間を必要とするので、確実に、深い容器を用いるか、戸外の播種床をもちいるかしなければならない。
挿し木：４月初旬（アーバナ、イリノイ州）、成熟した灌木の地下葡伏枝（sucker growth）からの採取、０または1000ppmのIBA溶液、ピート：パーライト、ミスト処理で、４週間後にそれぞれ、70と80％発根した。そして、100％越冬した。その後に採取された挿し穂は、2500〜5000ppmIBA処理で、最高の発根率（50から60％）となった。これらの挿し穂は年齢が若く（幼若で）、それゆえ発根率が高かった（The Plant Propagator23(4):6-7(1977)）。６月15日〜７月15日（ボストン）の採取でも発根可能である。
根挿し、２月〜３月、温室内のバーミキュライトで、50から60％の植物体を得た。12月の根挿し、３インチ長、3/16インチ幅、1/4インチを出してポットに入れたところ、苗条を形成した。苗条は幼若性の要因のために、速やかに発根した。 この植物の生産にあたって、挿し木は考慮する価値がある。なぜなら優秀な品種群があるからである。開花期が長い 'Roger's' と、開花が遅い var.serotina.が栄養繁殖の候補と思われる。