The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Amelanchier alnifolia
サスカトゥーン・ベリー
Saskatoon
種子：乾燥しきるのを許すべきではなく、密封した容器内に41ﾟFで保存すべきである。３カ月間の低温層積か秋播きが必要である。種皮は皮のように堅くなり、不浸透性になり得る。H2SO4の短時間処理（15から30分間）の後、３カ月間の低温層積を行うと発芽がよくなる。
もし乾いた漿果（果実全体）を用いるならば、低温層積に先だって、果実に暖かい期間（１ヵ年程）を与える必要があるかもしれない。
挿し木：新梢が数インチ伸びた頃の緑枝挿し、3000ppmのIBA粉末処理とミストでよく発根する。６月下旬（カナダ）の挿し穂は、それより２週間早いものや、それより遅い半熟枝挿しよりも発根がよかった。ホルモンの効果はなかった。生き残るためには、挿し穂毎に最低３本の根が必要であった。
この種や、この後出てくる種の発根の鍵はタイミングである。挿し穂は軟らかい段階で、最終芽がつくられる前に採られなければならない。U.Sのほとんどの地域では、５月下旬から６月が最盛期となる。
この種においてはおそらく根挿しがよいと思われる。1/4インチ幅で２インチ長の切片を用いる。組織培養：茎頂からの外植体が急速に増殖する。Can.J.Plant Sci.63:311-316(1983).