The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Cephalotaxus harringtonia
イヌガヤ
Harrington Plum-yew
種子：秋播きか３カ月間の低温層積。
挿し木：発根が最も容易な植物ではない。年長の筆者はうまくいったこともあるし、実質的に成功しなかったこともある。秋に採取し、5000〜10､000ppmのIBA溶液か粉末で、２〜３カ月で発根が起きるだろう。手順はTaxusに対して行なわれるのに似ている。６月の緑枝挿しでも発根したが、発根率は明かでない。C.harringtoniaの展開性の変種である'Duke Gardens'を３月中旬に採取し、8000ppmIBA粉末、2.0％IBA粉末、さらに無処理の３通りを行い、２年後に調べたところ、各々、63、70、73％の発根率であった。筆者の見解では、ホルモンを使うことによる有効性は無い。しかしながら、これは成熟した植物の基部からの若い枝変りであった。興味深いことに、親植物からの挿し穂は8000ppmIBA粉末で40％の発根率であり、根の質は全ての若い発根した挿し穂に比べて劣っていた。
組織培養：カルス培養についての記述はあるが、シュート形成の報告はない（Planta Medica 40(3):237-244）。