The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Chionanthus retusus
ヒトツバタゴ
Chinese Fringetree
種子：２重休眠で、暖温／低温層積処理が要求される。暖かいところに置いて、大体が急速に出現してくるのを待つのが最もよい。１〜３カ月間が必要な期間となる。２〜３カ月間低温下に置き、それから播く。C.retususにおける休眠は、C.virginicusにおけるそれよりも深いものではない。種子を秋播きして翌春に高い発芽率を得ることができる。もし、種子を早く採取して直ぐに播いたならば、幾らか（用は足りるほど）の発芽が翌春起こると思われるという報告がある。
挿し木：C.virginicusよりも発根は容易であるが、'piece of cake'についてはまだである。新梢が堅くなる６月〜７月中旬、1.0％IBA溶液、ピート：パーライト、ミストで、約50％が発根した。発根した挿し穂は移植でき、全くよく越冬できるだろう。新しく発根した挿し穂ではしばしば新しい枝が伸びるが、これは越冬を保証するものである。年長の筆者は８月の挿し穂を使ったが、大きな成功は納めなかった。６月〜７月中旬の挿し穂と材の堅さの程度は同じであるように見えるが、生理的な違いがあるのである。テネシーからの報告では、挿し穂は堅くなり始めるときに採るべきであるとしている。傷つけ処理、8000ppmIBA粉末処理で、７月上旬（85％）、７月下旬（95％）の発根率であった。古い樹木から採取した挿し穂の発根は見劣りするが、それらの発根した植物体から採取した挿し穂は速やかに発根すると、幾つかの報告書が示している。親木植物の幼若性を保つことの重要性を強調しすぎることは無い。25〜30年生の親木植物の基部からの幼若性のシュートを使ったアラバマでの研究は以下のことを示している。頂部の葉は完全展開しているべきであり、挿し穂当たり５〜６枚、傷つけ処理、砂：ピート：パーライト、キャプタン剤への浸漬、ミスト。発根率は成熟日（６月中旬）によって増加し、シュートの基部から採った挿し穂、IBA（0.8％あるいは2.0％の粉末）処理で、87〜97％発根した。