The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Crataegus
サンザシ属
Hawthorn
小さな樹木で、普通突起した刺で武装している。白い花（僅かにピンク色）が咲き、９月から10月にかけて赤い果実が実る。Crataegus molisの果実は最も早く成熟し落果するが、C.phaenopyrumの明るい赤色の果実は冬の間中ついている。果実はdrupeで、中に数個の硬実種子を含んでいる。果実は水に浸漬して柔らかくし、種子を取り出し、洗浄し、乾燥して貯蔵する。種子（nutlets）は冷蔵条件の密封した容器中で、２〜３年間は貯蔵できると思われる。種子は胚休眠をもっており、また、不浸透性の種皮（endcoarp）を破るのに、幾らかの酸処理が必要である。ある種においては、皮の厚さは3/16インチで、７〜８時間程の酸処理が必要である。挿し木はめったに成功せず、栽培品種をつくるには芽接ぎが行われる。実生苗は１年後には移植するべきである。なぜなら、歳とともに移植が困難になる種があるからである。参照 PIPPS 32:205(1982) と Contrb.Boyce Thompson Inst.9(5):409(1938)。