The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
×Cupressocyparis leylandii
レイランドヒノキ
Leyland Cypress
Cupressus macrocarpaとChamaecyparis nootkatensisとの間の属間雑種。多数の栽培品種が存在しており、栄養体（clone）の間での発根能力にはっきりとした差がある。
挿し木：この生長の速い、ちょっと見栄えのする常緑樹は、苗の取引業者の想像力を刺激し、ガーデンセンターや造園の中に次第に登場するようになっている。挿し穂は、２、３の基本的なルールが守られたならば、発根は容易である。ある研究者達はこの植物は年間のどの時期でも発根可能であると信じている。一方、ある報告書は発根が成功する特定の時期があるとしている。大きな挿し穂、４〜６インチから６〜８インチ（８〜12インチという人もいる）、基部に褐色の材をつける、底部の針葉は取り去る、傷つけ（針葉を取り去ることですむ）、3000〜8000ppmの濃度範囲でのIBA粉末あるいは溶液処理、排水のよい培地（ピート：パーライト）、底面暖房（70〜75ﾟF）、年間の時期によって密閉挿しかミスト、一般には発根に10〜12週間を要する。年長の筆者は、２月下旬〜３月初旬（ジョージア）挿しで、90％以上の成功率を得たことがある（HortScience 18:204-205(1983)）。年間のこの時期には、密閉挿しが威力を発揮する。上述の手順で密閉挿しを使って、1600本の挿し穂のうち1500本が発根した。３つのことが基本的に重要なことである。(1)若い親木植物からおおきな挿し穂を採ること、(2)傷つけ処理、そして(3)ホルモン。leylandはゆっくり発根するが、排水のよい培地と底面暖房の併用は２〜４週間程この過程を速めるだろう。底面暖房を施した戸外の地床（q.v.第２章）も用いることができる。発根せず、しかし外見はよく、６カ月の間、挿し穂は発根ベンチに置かれたままであった。
５月、７月、８月、10月、11月、そして１月挿しでよく発根したと、ノースカロライナの研究者は報告している。２月に最もよく発根し、次いで３月、８月、そして11月の順であると、イギリスの研究者は報告している。アイルランドの研究者は、３月から10月の挿し木は発根が遅く、発根率も低いとしている。挿し穂を採る前に手頃な霜と一時の低温（10月〜11月）が必要であると、幾人かの栽培者はコメントしている。イギリスでの研究では、５年生の樹木からの挿し穂の発根率は94％、20年生では34％、そして50年生では５％であった。ジョージアの育苗者は、夏の発根、容器栽培の植物から挿し穂を採取、そして１％のIBAでよい結果を得てきた。
'Silver Dust'は'Haggerston Grey'よりも容易に発根し、根の生長も速い。品種以外は全て同じ条件にした実験では、'Stapehill'の発根率は84%、'Haggerston Grey'は71％、'Leighton Green'は57％、そして'Naylor's Blue'は51％であった。'Green Spire'が発根に最も骨が折れると思われる。
挿し穂は発根後容易に移植できる。年長の筆者は、４インチポット、松バーク培地、Osmocote18-6-12を使っている。leylandは適切な肥料に驚くほどよく反応し、２月〜３月の挿し穂は10月頃には、１ｶﾞﾛﾝ容器で販売可能となるだろう。