The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Daphne
ジンチョウゲ属
Daphne
大きなグループの落葉性と常緑性の潅木で、ある種は美しく芳香のする花を咲かせ、それが造園の過程にはロマンスを、植物繁殖家にはフラストレーションをもたらす。果実は様々な色をもつ肉質の核果（drupe）である。種子が使われることは滅多になく、挿し木が様々な結果をもたらす。daphne類は毎年毎年予測不能である。２年に渡り、年長の筆者はD.odoraを、７月下旬（ジョージア）、3000ppmIBA溶液、ピート：パーライト、ミストで、100％発根させてきた。材は適当に堅く、３インチ長の挿し穂の基部が緑色から僅かに褐色に変化し、最終芽が形成されていた。３年目、同じ手順で、同じ親木を使って、約30％の発根率であった。
不幸なことに、D.odoraは少なくとも10種類のウイルス（キュウリモザイクが最も一般的であるが）を保有していることが知られている。ウイルスは植物の繁殖過程で葉を落させるという影響を及ぼす。多数の種で発根が貧弱なのは、ウイルスの影響と関係してきた。年長の筆者は、ウイルスで、D.odora、'Alba'、'Aureomarginata'、そして、D.×burkwoodii、'Carol Mackie'を失った。daphne類は、ミスト下で質が低下する傾向があるので、発根した挿し穂は可能な限り、ミストから外し、移植を行うべきである。発根にはしばしば８〜12週を要する。
成功するために言える普遍的なことは、適切な施肥と消毒液の散布により、親木を清潔に保つことである。ウイルスの拡散を防ぐために、アブラムシを管理する必要があると、ある栽培者は注意している。Daphneの繁殖についてのよい全般的な文献として、PIPPS 29:248がある。ニューヨークでの研究は、ミスト無しの２重シェードの下で、D.cneorumをよく発根させることができるとしている。排水のよい培地が重要で、ある栽培者は少量のピートを含んだパーライトを使っている。傷つけ処理も有効である。
落葉性(D)、常緑性(E)