The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Davidia involucrata
ハンカチノキ
Dove-tree
種子：ちょっと大きめの卵型の（ラグビーボール状の）、１1/2インチ長の核果で、10月に熟する。できるだけ早く、果実を集めて洗浄すべきである。果実は外皮をもっているが、これはプラスチック袋の中で醗酵させることで柔らかくすることができる。内果皮は波立っていて相当に堅い。休眠は堅い果壁と上胚軸によって引き起こされる。５カ月間の暖温に続いて３カ月間の低温層積で相当発芽がよくなる。種子は胚軸が動き出すまで、暖温層積の中におくべきである。動き出したときに３カ月間の低温層積に移す。もし果実が秋播きされたならば、発芽は２年目の春に起きる。
挿し木：Wilson、David、そして他の植物探検家と結び付いて、確かにこれは最も有名な樹木の一つである。挿し穂は発根可能であるが、幼若性が問題になることもある。25年生の樹木（カナダ）からの緑枝挿しは発根しなかった。７月中旬（カナダ）、６フィートの実生からの親木、６インチ長、葉を減らし、8000ppmIBA粉末とキャプタン剤50Wの1:1混合、砂４：ピート１、70ﾟFの底面暖房、ミストで、36％発根した。傷つけ処理は根の質を向上させた。１月中旬、熟枝挿し、無処理で20％の発根率であり、IBAには反応しなかった。葉芽挿し、９月、3000ppmIBA粉末、砂、遮光、シリンジで、５週間で85％発根した。年長の筆者は、Arnold 樹木園の古い樹木から何本かの挿し穂を発根させたことがあるが、それらを生かし続けることはできなかった。容器に直接挿す方が賢明かもしれない。なぜなら、越冬が問題となるからである。発根後に根を動かすのは避けるように。（挿し木による）２年生の植物は１ガロン容器で２フィートになるはずである。豊富に花が咲くまでには７年が過ぎ去るかもしれない。ヨーロッパにおいて、そのシーズンに伸長した枝からの、４枚葉（完全展開で）の挿し穂を使って、傷つけ処理、8000ppmIBA粉末処理、ピート２：砂１で、50％の発根率であった。発根した挿し穂はポットに移植され、無加温のプラスチック温室で越冬した。
我々の観察では、全てのdove treeの開花の容易さが同じわけでなく、特定の品種を栄養繁殖することが正当なことだと言える。