The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Disanthus cercidifolius
マルバノキ（ベニマンサク）
種子：花は紫色で、10月に現れる。２弁の鞘状の果実は各々の室に、幾つかの光沢のある黒い種子を含んでいる。発芽特性に関する情報で公表されているものはないが、暖温／低温期間が必要なことは疑いないところである。５カ月間の暖温／３カ月間の低温が始めるのによいところである。もしこの効果がなかったなら、種子を暖温に戻し、それから低温期間を加えてやればよい。種子厚くて堅い皮をもち、もし酸処理を行うなら、Hamamelisの項で述べられている手順に従うこと。
挿し木：Morris樹木園では、うまく植物を発根させて生長させている。年長の筆者は、６月の挿し穂を使い、１％IBA溶液、ピート：パーライト、ミストで、100％発根させ、相当強い根系を形成させた。発根した挿し穂は移植され（ほとんどの witch-hazelの仲間は発根後動かされるのを好まないので、これは間違い）、４インチプラスチック鉢中の松バークに植えられた。半分はOsmocote(18-6-12)を適量施用して管理した。それら肥培管理された方は、３週間で新梢を伸ばし始め、秋頃には、10〜14インチの高さになった。興味深いことに、肥培管理されなかった方は、新梢を伸ばさなかった。このｴﾋﾟｰｿｰﾄﾞは、我々が肥培管理期間中Osmocoteを使い続けたことによると思える。肥培管理されていなかった方を同様に肥培管理し始めると新梢を伸ばし始めたが、最初からの方に届くことはなかった。このことは、Hamamelidaceae科のほとんどについて、発根後の越冬が困難である点で、考慮できることである。新梢が形成され、植物体が自然に硬化し、ポリハウスの中で越冬すれば、このことは問題ではなくなる。