The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
×Fatshedera lizei
ファツヘデラ
種子：筆者らは結実した例を知らない。
挿し木：広葉の常緑植物で、Fatsia japonica 'Moseri'と Hedera helix 'Hibernica'との属間雑種である。極端な耐寒性は無いが、年長の筆者の庭では、10ﾟFによく耐えている。夏あるいは秋に挿し穂は速やかに発根する。夏にはミストを使い、後、秋には密閉挿しにする。1000ppmIBA粉末か溶液、そしてピート：パーライトのような排水のよい培地が有効である。底面暖房も助けにはなるが、絶対必要というわけではない。植物体はそんなに沢山の側枝を形成するわけではなく、挿し穂はしばしば希少なものとなる。葉芽挿しも行われ、かなりうまくいっている。一度発根すれば、ちょっと時間をかけて、販売可能な植物体までになる。発根した挿し穂は発根後直ちに移植することができ、肥培管理すれば、生長を続けるだろう。この種は、北部では室内植物として用いられ、多くの亜熱帯から熱帯地域では戸外で栽培されている。すごい耐陰性を発揮し、根状の付着根（holdfast）を発達させ、それが植物体を構造物に固定する。種として扱われるべき程の多様な栽培品種がある。