The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Fothergilla gardenii
フォッサギラ・ガーデニー
Dwarf Fothergilla
種子：６カ月間の暖温／３カ月間の低温層積処理の結果、発芽がよくなる。２弁の鞘果は９月に熟するので、飛散する前に採取し、大きな紙袋か蓋つきのダンボール箱に入れておくべきである。そのうちに、ポンポンという奇妙な音（コーンのような）が聞こえるだろうが、これは容器のなかで種子が鞘果から弾き出されて壁を打っているのである。種子は光沢のある黒色である。年長の筆者は、いままで大量の果実を見たことがない。特に独立して生育している場合は。よい果実がつくには（異クローン間の）交雑が必要であると思われる。
挿し木：Hamamelidaceaeの仲間はかなり発根が容易で、発根後も容易に生育させることができる。年長の筆者は、この種を７月下旬に採取し、4000ppmIBA溶液、砂：パーライト、ミストで、100％発根させた。植物体はそのまま育苗箱で越冬させるか、ポット移植し、肥培管理するが、大概は、生長を続けて生き延びる。移植する前に発根した挿し穂を調べてみて、もしまだ頂部の伸長が続いているのなら移植する。もし葉が成熟したｻｲｽﾞに達していて最終芽が出現していたら、単に無加温ハウス、穴を掘ったハウス、あるいはその他適当な施設で越冬する。