The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Gleditsia triacanthos var. inermis
Thornless Common Honeylocust
種子：１1/2〜２1/2時間の酸処理が必要である。前処理無しで播かれた種子は発芽率５％、熱湯処理で29％、１1/2時間の硫酸処理で62％、２1/2時間の硫酸処理で98％であった。Honeylocustには内部休眠が無く、厳密には外的なもの（硬実種皮）であり、何等かの方法で種皮が取り除かれたら、水が吸われ、発芽過程が始まる。植物繁殖学のクラスで、酸層積処理のやり方を提示するのに、この種子が用いられる。０、１、２、３、４、５時間の酸処理に続いて播種されると、発芽が４週間後に起こる。学生達は発芽反応を評価するのである。
Honeylocustは、中西部においては愛想をつかしたくなるほど広く用いられている。採種はまず鞘を10月に採取して乾燥させ、脱穀する。イリノイ大学構内のだだっ広い駐車場では、honeylocustが唯一の樹木である。鞘は地面に落ちて、車に潰され、小銃弾のような褐色の種子がそこかしこに転がり出す。もしイリノイの育苗家が秋遅くに来て、駐車場を掃除すれば、100ポンドもの種子を持ち帰れるだろう。
挿し木：発根は困難（おそらく不可能）である。刺のある段階（幼若）のものは休眠挿しあるいは根挿しによって発根した。刺の無いクローン（成熟）、'Millwood'と'Calhoun'は熟枝挿しからは相当困難で、根挿しからは再生しない。営利的には、誰もこの樹木を挿し木で生産していない。根挿しについては、しかしながら、かなりうまく成功したという報告がある。畑に埋められた植物体から多数のシュートが発達し、発根もうまくいっているところを年長の筆者は見たことがる。