The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Hamamelis vernalis
Vernal Witch-hazel
種子：種子からが最も容易である。興味深い研究があり、新鮮な種子は発芽せず、３カ月間の低温層積後は発芽率70％、３カ月間の暖温／３カ月間の低温で75％、４カ月間の暖温／３カ月間の低温で81％、５カ月間の暖温／３カ月間の低温で85％であった。秋播きでも報いられるだろう。
挿し木：これは発根とその後の生存が最も容易な種である。年長の筆者は中西部において、よい花を咲かせる品種を四季を通じて見いだしてきた。標準的な発根の手順は次のとおりである。６月初旬の挿し穂、1000ppmIBA溶液、砂、ミストで、8〜12週間で70〜80％の発根率であった。一般的に、H.vernalisの芽はH.virginianaより早めに動きだすので、より早めに採取して蓄えることができる。５月初旬（アイルランド）挿しで、８週間で80％発根し、全部が冬を生き延びた。５月下旬挿しで、８週間で75％発根し、66％が冬を生き延びた。
年長の筆者は、発根した挿し穂が生長を続けるのを観察してきたが、そのことが、（炭水化物の供給を通して）越冬の成功に寄与していると思われる。実際に、９月（ジョージア）には最終芽が形成されず、直線的な生長がまだ行われることがよくある。この種はよい肥料と栽培管理のもとでの生長は速く、発根した挿し穂は生長シーズン全体で２〜３フィートに達するに違いない。年長の筆者はよい枝振りの植物をつくるのに、生長シーズン中に２回剪定を行っている。他のwitchi-hazelについても、このことはいえると思える。
誰もが同じ程度に成功しているのではない。ある報告書は43％の発根率が、６月下旬、8000ppmIBA粉末、砂：スタイロフォーム培地で得られたとしている。無処理の挿し穂、初夏、砂挿しで、17週間で、85〜90％の湿度の場合に72％の発根率、65〜70％の場合40％の発根率であった。５月（アイルランド）、２〜３インチ長、年齢の若い親木からの採取、基部の葉を除き、基部をキャプタン剤に漬け、8000ppmIBA粉末処理、ピート２：砂１、底面暖房（72ﾟF）、透明なプラスチックの覆い（ミストについては言及無し）という条件で、６〜８週間で発根率75％であった。馴化した挿し穂の越冬率は、ピート１：砂３の培地に移植し、少しずつ施肥を少なくすることで向上した。
組織培養：胚を外植体として、カルス培養によって胚様体が形成された。HortScience 12:389.Abst.62(1977)。