The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Helleborus orientalis
レンテンローズ
Lenten Rose
種子：種子は５月（ジョージア）と６月（ボストン）に豊富にできる。果実は袋果（follicle）で、縫線が開いて種子が落ちる前に採取すべきである。黒い種子は小さなBBの種子のように見える。種子は２カ月間の低温層積を必要とするが、あるいは、晩春に採取したらできるだけ直ぐに播くべきで、マルチをし、湿度を保つと、春に発芽する。
ある栽培者は種子を成熟したら直ぐに採取し、２〜３カ月間の低温層積処理を施し、それから10月に戸外に播く。次の春に発芽が起きる。自分でこぼれた種子が春にはたくさんの実生苗となるが、種子の早いものは５月下旬（ジョージア）には地面に落ちるのに、夏や秋には決して発芽することはない。Helleborus hybridについてのドイツでの研究は、ペトリ皿の中の漉紙上で充分に吸水した種子は、68ﾟFで２1/2カ月間に続いて、41ﾟFで２1/2カ月間保たれると、高率で発芽することを示している。GAで処理されただけの種子は発芽しなかった。
挿し木：これは"真の"木本性植物ではないが、葉は常緑で、葉序と花が美しい。株分けが栄養繁殖での原則的な方法で、秋か春にうまく行うことができる。土壌の有機質を多くすべきで、湿度を保ち、かつ排水がよくなければならない。遮光もまた栽培上の必要条件である。栽培品種が存在するので、この方法がそれらを再生産するのによい方法である。