The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Hibiscus syriacus
ムクゲ
Rose-of-Sharon
種子：５弁の鞘果は秋に熟し、採取して乾燥し、種子を取り出すことが可能である。発芽のために必要な前処理は無い。こぼれ種からの実生が見られるが、この種がちょっと"雑草っぽい"ことを示す、迷惑な事である。
挿し木：６月〜７月、1000ppmIBA溶液、ピート：パーライト、ミストで速やかに発根する。挿し穂は晩夏や冬も発根可能である。熟枝挿しもよく、ある大きな育苗園では、10月〜11月に戸外に準備した土に挿すことでうまく発根させている。ホルモンは使用せず、発根率は平均80％である。ほとんどの研究がホルモンの有効性を指摘している。この事実を描いてくれる例は数少ない。７月、無処理、砂で、８週間で、発根率65％、8000ppmIBA粉末で96％であった。７月、無処理で、５週間で、発根率52％、50ppmのIBAへの６時間浸漬で100％であった。頂芽熟枝挿し、10月、無処理で、９〜10週間で100％発根した。しかしながら、基部や中間部の挿し穂は、頂芽挿しと比べて、ホルモンにより発根率が向上した。
上述の研究で、発根に要する時間について注意せよ。熟枝挿しは、緑枝挿し（７月）よりも時間がかかると見えるが、しかし、緑枝挿しでは、IBAの粉末処理された場合より、溶液処理された方がかなり早く発根している。これは、同じ濃度でも、IBAの吸収の程度の違いで、これが発根を促進し均一化する。