The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Juniperus scopulorum
コロラドビャクシン
Rocky Mountain Juniper
種子：J.communisの項で述べたことに厳密に従って取り扱う。休眠は不浸透性の種皮と休眠する胚によるものである。
挿し木：栽培品種のほとんどは発根が困難と見なされ接ぎ木される。カリフォルニアの育苗家は、種々の種について、秋挿しと冬挿し、６〜12インチ長のペンチの太さの挿し穂、3000ppmIBA溶液、ピート：パーライト：オガクズ、２インチ直径のプラスチックチューブ、戸外のミストを使用して、うまくいったと報告している。960ppmのエスレルと2500ppmのIBA溶液の組合わせ、底面暖房、ミスト、５〜８インチ長の７月下旬（コロラド）の挿し穂という条件で、砂とピート：パーライトを培地に用いたところ、８〜９週間で各々、35と50％という発根率であった。
興味深いことに、この種と栽培品種群に関しては、接ぎ木との比較の損益分岐点は25％である。大きな業者（カリフォルニア）が、'Cologreen'、'Grey Gleam'、'Pathfinder'、'Table Top'、'Wichita Blue'、'Welchii'、そして'Wintergreen'を発根させている。'Cupressifolia Erecta'と'Tolleson's Weeping'だけが、もっぱら接ぎ木によって生産されている。接ぎ木からの植物体は最初の年にかなり速く生長するが、おそらくこれはよく発達した根系によるものである。挿し穂は11月下旬（この時期の最低気温は、35〜45ﾟF）に採取され、３インチ長で基部に熟枝をつけ、踵挿しが望ましく、下部１インチは葉を取り除き、殺菌剤への浸漬、パーライト９：ピート１を育苗箱に入れ、戸外のミスト下、よく陽が当たるようにし、底面暖房（最初の６週は60〜65ﾟF、その後は70〜75ﾟF）を使用した。底面暖房は、少なくともこの発根操作においては、J.scopulorumを発根させるのに必須である。挿し穂は十分に発根し、挿し木後５〜６カ月後には移植が可能となる。ホルモン処理は各々の栽培品種毎に異なる。'Cologreen'−3000ppmNAA溶液で発根率40％、4.5％IBA粉末処理の結果、74％の発根率であった。'Gray Gleam'−6000ppmのIBA溶液で発根率52％。'Pathfinder'−8000ppmIBA溶液で発根率62％で、より高濃度の処理は逆効果であった。'Table Top'−1.6％IBA粉末で発根率63％であった。'Wichita Blue'−8000ppmのIBA溶液で発根率57％であった。鍵は、この育苗家によれば、理想的な（最高の）ホルモンと濃度を発見することである。'Moonglow'（オレゴン）−７月〜８月、10月〜11月、2000ppmIBA＋1000ppmNAA溶液。