The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Juniperus virginiana
エンピツビャクシン
Eastern Redcedar
種子：秋播きか、２から３カ月間の低温層積を行う。
挿し木：この種の枠内で、上向き品種や地這い品種が生じている。上向きのタイプは発根が困難で、地這いタイプは容易である。ある育苗家は10月、11月、12月に採取し、８〜14週後に発根が始まる。全般的に、J.virginianaの挿し穂の発根に限定した文献の数はかなり少ない。それを取り扱ったものも決定的なものではない。７月〜８月（テネシー）、1.6％IBA粉末、砂、ミスト、戸外、よく陽に当て、発根率は５〜10％（'Burkii'）と50％（'Densa Glauca'）であった。殺菌剤（キャプタン剤）とIBAとの組み合わせは、'Canaertii'と'Hillii'に肯定的な反応を引き起こした。他に詳しいことは載っていない。１月下旬（コネチカット）、8000ppmIBA粉末、砂、底面暖房、密閉挿しで、'Canaertii'の発根率は75％であった。挿し穂は、４〜６年生の親木から採った。幾人かの育苗家が、'Canaertii'と他のJ.virginianaのクローンの発根における、成功／失敗について述べている。'canaertii'については、１％のナフタレンアセトアミドによって、40％の発根率が観察された。他の発根促進剤の結果は、０〜20％であった。それらの挿し穂の根系は疎らである可能性があり、その結果、接ぎ木のよる植物ほどの生長を見せることがない。ある栽培者は、１挿し穂当たり、５〜８本の根であると言っている。
'Grey Owl'は地這い品種であるが、８月下旬から10月下旬にかけて最もよく発根してきた。オランダにおけるテストでは、これらの時期の発根率は85〜100％であり、11月〜３月には１〜14％であった。この研究は数年間継続されたが、結果は一貫したものであった。'Kosteri'もまた12月初旬の挿し穂から容易に発根した。挿し穂はまた、畑に直接挿されたが（アラバマ、秋）、うまく成功した。'Skyrocket'は容易に発根した（発根率は96％程の高さと報告されている）。イタリアでの研究は、'Skyrocket'を自然に挿した場合の発根率は低い（１月と２月で、４％）が、５×10ｰ4MのIBA処理により、70％まで発根率が向上したとしている。