The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Magnolia heptapeta
(M.denudata)
ハクモクレン
Yulan Magnolia
種子：ほとんど自家不和合性で、滅多に種子が付くことはないが、他のmagnolia類からの花粉が速やかにつくことが発見されている。種子は、それゆえ、交雑種になると考えられる。これは、mgnoliaの品種である、M.×soulangianaの雌親である。胚休眠を克服するために、32〜41ﾟFで３カ月間の低温層積処理を施すべきである。
挿し木：挿し木繁殖に最もよい時期は、６月の終わりか、７月の始め（ニュージャージー）、最初の生長期が終わりつつあるときである。全部、頂芽挿しであるが、上部の２〜３葉を取り除く。使用されるホルモンはいろいろで、3000〜8000ppmのIBA粉末、4.5％IBA＋ベンレート、４％IBA＋４×Cutstart(1:1)＋体積比で1/16のキャプタン剤のような殺菌剤といったところである。傷つけ処理は有効であると思われる。培地は砂か砂：ピート（1:3、v/v）が用いられ、70〜75ﾟFの底面暖房、そしてミストを使用する。６〜10週間で発根が始まる。６月初旬挿し（ボストン）、傷つけ、１％IBA処理で13週間で85〜100％発根し、3000と8000ppmIBA粉末で、各々、20と50％の発根率となった。高濃度のホルモン処理は、ほとんどのmagnolia類にとって重要である。この種は特別で、挿し木からの発根がほとんど困難なものの一つと見なされている。導入部で述べられたとおり、時期が重要である（PIPPS 30:374(1980);32:89(1982)）。