The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Mahonia aquifolium
ヒイラギメギ
Oregon Grapeholly
種子：青色〜黒色の漿果が８月〜９月に熟し、12月まで残ることもある。熟したら採取し、macerationで洗浄し、播種する。胚の切断テストは、未熟胚あるいは不適当に発達した胚である可能性のあるものを示してくれた。４カ月間の暖温層積（68ﾟF）に続いての４カ月間の低温層積（36〜40ﾟF）によって、最高の発芽率が得られた。暖温期間が胚に成熟を起こさせる。
挿し木：葉芽挿しと茎挿しの両方から繁殖される。挿し穂の採取の最適時期に関する、互いに矛盾する報告書がある。ある研究では、最初の強い凍結の時期に採られた挿し穂は５週間で発根したとある。より早い時期に選抜された挿し穂は低部が黒化し、一方、より後に採られた挿し穂は発根に３〜４カ月間を要した。8000ppmのIBA粉末を使用して、ミスト下に置く。別の研究では（後ろを参照）、晩夏の挿し穂がよく発根した。温暖な気候（イングランド）では、挿し穂は戸外の２重ガラスのフレーム内に挿され、土壌を68ﾟFに保つために暖房ケーブルを用いている。８月中旬（ボストン）、3000ppmIBA粉末で、８週間で84％の発根率となり、11月下旬、3000ppmIBA粉末で、７週間で発根率74％となった。幾人かの育苗家は、11月が挿し穂を採取するのに理想的であるとしている。参照 The Plant Propagator 26(3):11(1980)。
'Compactum'は少し発根が困難であると報告されている。頂芽挿しは９月下旬（カリフォルニア）に採られたときに最高に発根するが、11月挿しも可能である。半熟枝挿しは避ける。ホルモンの使用よりも、特定の挿し穂材の選択の方が、重要であるようにみえる。Mahoniaの挿し穂は、発根中は耐暑性がない。カリフォルニアでは、遮光(50％)された簾ハウスの中の、'Sprey Stakes'によって時間毎に潅水される砂利のベットの上で、発根が行われる。'Compactum'は、ピート：パーライト（1:10、v/v）のように通風性のよい培地を要求し、他のmahonia類は耐暑性がより少ない。底面暖房は使用しない。挿し穂は、8000ppmのIBA粉末とベンレートで処理した後に育苗箱に挿される。発根過程中、ベンレートの散布も行う。他の繁殖図式では、挿し穂を殺菌剤の溶液に浸漬し、続いて定期的にベンレート／キャプタンを散布している。発根には約１カ月を要する。熱、太陽光、風あるいは乾燥といった、葉を赤くしたり、落してしまうｽﾄﾚｽを避ける。
Mahonia 'Golden Abundance'（M.aquifoliumとM.amplectensとの交雑種）は、挿し穂が堅くなり少し赤褐色に変わりつつある11月に採取すると、最もよく発根する。8000ppmのIBA粉末で処理し、ピート：パーライト培地（1:1、v/v）の下に置く。