The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Myrica pensylvanica
セイヨウヤマモモ
Northern Beyberry
種子：種子は小さな丸い核果（drupe）で、ワックス皮膜に囲まれているが、それは、10月に熟して晩冬から早春まで植物体上に残ることがある。フルイを通して擦りつけてワックス皮膜を取り除く。長期間（10〜15年間）の貯蔵のためには、種子のワックスを取り除き、暖房した部屋で風乾し、密封した湿気を通さない容器中で、34〜38ﾟFを保つべきである。胚休眠は、ワックス除去の後、40ﾟFで３カ月間層積することによって克服できる。もしワックスが残っていれば、低温層積処理の効果はない。ワックスを除いた果実にはジベレリンの効果はない。ワックスを除き、硬実処理した果実は、ジベレリンに対して幾らか反応した（Contrib.Boyce Thompson Instit. 4:19(1932)）。
挿し木：挿し木による繁殖は困難である。茎挿し、６月中旬、5000ppmのIBA短時間浸漬で、８週間後に発根率53％であった。素早く排水する培地を使って、ミストは最小限に抑える。この種については、時期がかなり重要であると思える。根挿しが可能である（The Plant Propagator 23(2):14(1977)）。