The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Osmanthus ×fortunei
ヒイラギモクセイ
Fortune's Tea-olive
種子：Osmanthus fragransとOsmanthus heterophyllusとの間の雑種。年長の筆者は、75年生の植物体にさえ結実するのを見たことがないので、雄か不稔性かもしれない。
挿し木：材は堅いのを用いるべきで、ジョージアの研究では、ホルモンの効果はなかった。６月初旬、0、5000ppmのP-ITB、5000ppmのIBA、2.0％のP-ITBの溶液、ピート：パーライト、ミストを使用して、６週間で、それぞれ、57、43、30、47％の発根率であった。どの処理においても豊富な根系が形成された。最初の発達期に発根しなかった挿し穂を挿しなおし、さらに５週間後（合わせて11週間）に、おのおの、67、80、67、そして93％を示した。
この種は、異なる２タイプの葉の形態を示す。若い植物体には縁に刺のある葉がつき、年齢の進んだ植物体には丸い縁の葉がつく。成熟して縁が丸くなった状態のものを栄養繁殖すると、その状態を保ち続けた、という報告書がある。ジョージアでの研究では、このことを証明しなかった。大学構内の75年生の植物体から採取した挿し穂は発根し、移植され、春の生長期には新梢を伸ばしたが、縁に刺があった。典型的な幼若の形態における程の豊富な刺はもたなかった。一定の幼若性（根系との近接のゆえに）がこれらの挿し穂に再導入されたのではないかと、年長の筆者は感じている。