The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Philadelphus
バイカウツギ属
Mockorange
Philadelphusには、約65種の落葉性の花をつける潅木と、多数の栽培品種が含まれる。その中でもポピュラーなものとしては、P.coronarius、P.×lemoinei、P.×microphyllus、P.×nivalis、そして P.×virginalisがある。Philadelphusは４弁の白か黄色の花をもち、それが最も目立った特徴になっている。果実は４弁の裂開性の朔果で、数多くの種子を含む。晩夏に採取し、戸内で乾燥させ、種子を冷蔵貯蔵する。
種子：Philadelphus lewisi、P.coronarius、そしてP.virginalisからの種子は、発芽のために低温層積処理と光を必要とする。32〜39ﾟFでの20〜40日間の処理で、低温要求が満たされる。一般的には、ほとんどの種の種子は発芽前処理を要求しない（JASHS 91:742(1967)）。
挿し木：夏の緑枝挿し、６月〜７月、1000ppmのIBA溶液、ピート：パーライト（1:1、v/v）、ミストを使用して速やかに発根した（100％）。挿し穂はホルモン処理無しで発根するだろうが、ホルモン処理により、よりよい根系が形成される。移植後も挿し穂は生長し続けるだろう。
熟枝挿し、秋か早春に採取して挿すと、容易に発根する。2500〜8000ppmのIBAで処理し、８インチ長の挿し穂を７インチの深さで、秋か、春なら可能な限り早く砂質土壌に挿す。秋挿しは霜で持ち上がるのを防ぐためにマルチをすべきである（The Plant Propagator 15(3):10(1969):PIPPS 34(1984)）。
取り木は、現在の繁殖方法では主流ではないが、幾つかの種について文献に記載がある（Arnoldia 13:25(1953)）。