The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Picea pungens
コロラドトウヒ
Colorado Spruce
種子：毬果は未成熟のときは緑色であり、熟すと青白い褐色になる。毬果の成熟は秋に起こり、種子の剥離は秋と冬に起こる。Colorado spruceの１ポンドの成熟した種子は、平均106,000粒を含む。種子は前処理を必要とせず、発芽能力は約80％である。秋播きは薦められない。なぜなら、種子は低温でも発芽する可能性があり、その結果、凍死するからである。春播きが実際的で、34〜41ﾟFでの１〜２カ月間の低温層積処理は、発芽を均一化させ、発芽に要する期間を短縮する。P.pungens var.glaucaについては、青緑色の実生苗の率を高めるのに、種子の出所を吟味することが重要である。9000フィートの高さのユタ州Manti-Lasal Forest、コロラド州San Juan National Forest、そして、アリゾナ州Kaibab National Forest由来の種子から、ほとんど完璧に青い色がもたらされたと、Heitは報告した。
挿し木：var.glauca のような P.pungensの選抜栽培品種は、挿し木で繁殖されてきた。挿し穂は、６月に古い材を踵につけて採取し、3000ppmのIBA粉末で処理し、針葉を取り除かないで砂に挿す。８週間で発根が起こる（80％）。発根した挿し穂や、側生枝の１年目の材から挿し穂を採取することで、成功率が増大する。頂部の挿し穂は比較的発根しない。独特の根の構造と、若枝の発達に、特別の注意が要求される。発根後、挿し穂は１〜２本の根をもち、育苗箱への移植時に根系が剪定されるが、畑へ定植するときにも、側根を刺激するために、再び剪定される。左右対称の形をつくるには、杭に縛り付ける必要がある。別の研究では、栽培品種'Fat Albert'、'Globosa'、'Hoopsii'、'Iseli Fastigiata'、'Iseli Foxtail'、'Prostrata Blue Mist'、'R.H.Montgomery'、'Select'、'St.Mary's Broom'、'Swartzii'、'Thompsonii'、'Thume'、そして'Walnut Glen'が営利栽培に見合う数で発根した。栄養状態が高い、丈夫な容器栽培の植物体からの方がよく発根した。１月〜２月（オレゴン）、頂部の挿し穂、1:10のDip'N Grow'、非常に粗いパーライト、底面暖房（65ﾟF）、49％遮光、そして日中のミスト（葉を湿らせておく必要がある）、しかし夜に向けて乾燥させる。５月に発根が起こるので、毎週施肥し、９月に移植する。参照 PIPPS 31:440(1981);The Plant Propagator 27(1):5(1981)。