The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Pieris floribunda
アメリカアセビ
Mountain Pieris
種子：種子には発芽を妨げるものが何もない。晩冬か早春に播いたなら、発芽して、日が長くなるにつれて生長するだろう。種子の鞘を秋に開く直前に集めて、乾燥し、細かい種子を鞘から篩で瀘す。純粋の粉状のsphagnum mossを使った発芽培地の効果がある。詳細については、CallunaかRhododendronを参照のこと（PIPPS 17:236(1967)と34:524(1984)）。
挿し木：Pieris floribundaは、よく発根が困難とみなされる。挿し穂をRhododendronと同様に処理する。すなわち、両側への深い傷つけ処理と、8000ppmのIBA粉末＋thiram（15％）あるいはベンレート（10％）処理。sphagnum ピートモスと園芸用のパーライト（1:1、v/v）に75ﾟFの底面暖房を行えば理想的である。７月初旬〜４月下旬（マサチューセッツ）に採取した挿し穂はよく発根した（70〜80％）。夏挿しにはミストを用い、冬挿しには密閉挿しを用いる。秋の熟枝挿しは、5000ppmの2,4,5-TPを使って発根した。Nearing frameの中に10月に挿したものは、次の年の８月に掘り上げたときに、70％が発根していた。発根条件は、傷つけ処理、375ppmのIBAへの18時間浸漬と、ピート：パーライト（1:1、v/v）というものであった。小振りに生長する品種である'Millstream'は、8000ppmのIBA＋ベンレート（10％）あるいは5000ppmの2,4,5-TPで処理して、発根した（70〜80％）。開花していない枝は用いるべきでない（PIPPS 27:495(1977)）。
'Brouwer's Beauty'（P.floribunda × P.japonica）は、12月の挿し穂から速やかに発根した（75〜100％）。50〜400ppmのIBAへの24時間浸漬、10,000ppmのIBAへの短時間浸漬、あるいは5000ppmのNAAへの短時間浸漬を行って、ピート：パーライト（1:1、v/v）培地で、底面暖房付きの密閉挿しをする。開花していない枝は用いるべきでない（The Plant Propagator 30(3):2(1984)）。