The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Pinus banksiana
バンクスマツ
Jack Pine
種子：未成熟な毬果は緑色で、熟すと黄褐色から褐色に変色する。毬果は９月に熟し、その時に種子の剥離が起こる。熟した毬果を開かせるのに、150ﾟFで２〜４時間、炉中で乾燥させる必要がある。Jack pineの洗浄種子はポンド当たり、平均131,000粒である。種子は10年間貯蔵することができ、まだ50％の発芽率を得ることができる。新鮮な種子も、貯蔵した種子も、前処理を必要としないか、せいぜい、１週間の低温層積を要求するくらいである。発芽能力は、大体70％を期待できる。Jack pineの匍匐性の品種からの実生苗は、匍匐するか、強く横たわることが見いだされている。"witches' brooms"によって形成された種子から、矮性の品種も栽培することが可能である（Arnoldia 27(4-5):29(1967)）。
挿し木："witches' brooms"からの発根には、相当の違いが存在する。６年生の"witches' broom"の４つの実生苗から挿し穂を、３月中旬に採取し、5000ppmのK-IBAに短時間浸漬し、granular styrofoam：オガクズ（1:1、v/v）で、各々の発根率は、0、40、60、そして80％であった（PIPPS 35:555(1985)）。