The Reference Manual of Woody Plant Propagation
From Seed to Tissue Culture
Encyclopedia
木本性植物の繁殖マニュアル＿種子繁殖から組織培養まで
繁殖事典
Pinus strobus
ストローブマツ
Eastern White Pine
種子：未成熟の毬果は緑色で、熟すと褐色に変色する。毬果は８月〜９月に熟し、同じ時期に種子の剥離が起きる。熟した毬果は、130ﾟFで４〜12時間の炉中乾燥に反応して開く。Eastern white pineの洗浄種子の平均粒数は、26,000であり、10年間の貯蔵が成功している。新鮮な種子も、貯蔵した種子も、２カ月間の低温層積を必要とする。発芽能力は平均して90％以上である。育苗の現場では、種子は秋播きされるか、２カ月間の低温層積の後、春播きされる。ある研究では、新鮮な種子の発芽率は２％、１カ月間の低温層積後に28％、そして３カ月の低温層積後で88％であった。もし秋播きするのなら、10月初旬くらいの秋の早い時期に行うべきである。
White pine "witches' brooms"は、種子による繁殖が可能である。broomには雌の毬果しか見つからず、正常な樹木との交雑受粉によって種子が形成される。普通、実生苗の50％が異常である。異常なタイプは、形態、表面の状態、大きさ、針葉の長さと色、そして枝の密度が様々である。このことが、新しい今までにない矮性品種の選抜につながる（Arnoldia 27(4-5):29(1967)）。
挿し木：異なったクローンの樹体の間には、発根反応についての相当の変異がある。ある研究では、12月下旬の12年生の樹木の下部からの挿し穂を使って、ピート：パーライト（1:1、v/v）、日中はミストを使用、無加温のガラス温室（50〜60ﾟF）、底面暖房（78ﾟF）という条件で、2500ppmのIBA＋2500ppmのNAA＋25％のキャプタン剤を処理して発根率100％、5000ppmIBA＋25％キャプタン剤処理で発根率63％、5000ppmIBA処理で発根率50％であった。同じ研究で、生け垣の植栽からの挿し穂に、5000ppmのIBA＋キャプタン剤を適用して、発根率30％を得た（The Plant Propagator 26(4):9(1980)）。１本の"witches' broom"のクローンに由来する10の実生苗からの挿し穂は、4000ppmのIBA粉末、粗いパーライトを使用して、発根率は、100、100、100、100、100、80、60、40、40、そして０％であった。